ちょっと更新をさぼっちゃいました。
投稿しようとしたらメンテナンス中だったりして・・・ま、言い訳はこんなとこにしておいて。
今日、東海地区も梅雨入り宣言が出ました。昨日も暑かったし、本格的な夏もすぐそこです。
で、今日は冷蔵庫ネタです。
「年間消費電力量表示の変更のお知らせ」
なんて書いてあるのを見かけた方もあるかも知れません。
実は、冷蔵庫の消費電力計測方法が今年5月から変更になっているのです。
カタログなどに記載する消費電力などについては、JISで測定方法が決められているのですが、
実際に使用した時の電気代とカタログ記載値に、あまりにも違いがあることがわかったため、見直しになったのです。
新測定方法についてはこちらのページに解説がありますが、以下の点が変わっています。
1:周囲温度(夏は暑く、冬は涼しく。今までは温度一定)
2:設置条件(冷蔵庫の周りの空間を狭く。今まではあり得ない開放空間)
3:庫内温度(冷蔵室温度設定を1℃低く)
4:ドア開閉回数(増やした)
5:食品の途中挿入(今までは無かった)
6:自動製氷(今までは無かった)
というように、条件を少しずつ悪くしています。というか、実際の使用状況により近づけているのです。
最も今までの測定で現場と一番かけ離れていたのは側面の空間が30cmも空いていたことですね。
だって、カタログには5mmずつでいいって書いておいて、測定の時には30cm空けているんですからね。そんなところに置いているお家なんてどこにも無いですよ。
さて、これでどれだけ測定値が変わるんでしょう?
各社の450リットルクラスの機種で比較してみましょう。
メーカー |
型式 |
旧 |
新 |
松下電器 |
NR-F450T |
170kwh/年 |
670kwh/年 |
東芝 |
GR-W45FB |
170kwh/年 |
650kwh/年 |
日立 |
R-SF47VM |
180kwh/年 |
610kwh/年 |
三菱 |
MR-W45J |
190kwh/年 |
680kwh/年 |
シャープ |
SJ-HV46K |
170kwh/年 |
640kwh/年 |
何と
4倍近く増えてしまうのですね!
ただ、ここでよく考えてみましょう。
旧測定方法に近い使用状況で使えば、旧測定値に近い電気代に節約出来るということも言えるわけです。
では、具体的にどうすればいいでしょう?
- 左右に空間を作れる場合はできるだけ広く。
それによって、冷蔵庫から出た排熱がこもらず、効率の良い冷却ができます。
キッチンのレイアウトも含めて考え直してみましょう。
- 開閉の回数を減らす。
ドアを開けた時に冷気が逃げる事が冷蔵庫には非常に大きな負担になっています。
開けたらすぐ閉める、用もないのに開けない。
- 暖かい食品はできるだけ冷ましてから入れる。
この方法が効果的なことを証明しているのが、小容量の冷蔵庫の電力量測定値の変化です。
松下電器のNR-B141Jという機種を例に取ると、旧規格で300kwh/年が新規格では450kwh/年と、1.5倍になるだけなのです。
これは、側面から出る熱が大型に比べて少ないこと・ドアが小さいので開閉時に冷気の逃げる量が少ない、といった事が考えられます。
「冷蔵庫はスイッチ切っておくことが出来ないから」
と、省エネの為の努力を怠りがちですが、設置場所の見直しや、扱い方でこんなに電気代を節約出来るのです。
すぐにでも実践して下さいね。
もちろん、食品を詰め込みすぎない、というのも重要ですよ!
それから、誤解していただくといけないのは、測定方法が変わった為に、消費電力量の表示は大幅に増えているわけですが、新しい冷蔵庫に買い換えても省エネにならない、というわけではない、ということです。
冷蔵庫の省エネ技術は年々進歩しています。確実に10年20年前の機種よりも省エネになっているのは確実なのです。
古い機種を新しい測定方法で全て調べることは、今になっては不可能ですが、もしそれが出来たら・・・とんでもない数字が出るんじゃないでしょうか?
もし、お使いの冷蔵庫が10年以上お使いのものであれば、買い換えも検討していいと思います。
その時、大容量の冷蔵庫をお考えなら、観音開き(フレンチドアとも言います)の機種も検討されてはいかがでしょうか?
なぜかと言うと、大型冷蔵庫ではドアの面積が大きい為、冷気が逃げる量もそれに伴って増えるわけです。
しかし、観音開きのドアなら、必要な方だけ開けば、多少なりとも冷気が逃げるのを防ぐことが出来ます。結果的に省エネに繋がるのではないでしょうか?
単にデザインだけでドアが左右に分かれている訳ではないのです。
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